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健康診断“下半身見られた” 男子児童「パンツごと引っ張られて…」 保護者会で謝罪は? 保護者「医師をやめてほしい」

2024年6月8日 14:09
健康診断“下半身見られた” 男子児童「パンツごと引っ張られて…」 保護者会で謝罪は? 保護者「医師をやめてほしい」

群馬・みなかみ町の小学校で、男性医師が健康診断で児童の下半身を見たとされる問題。7日の保護者会では疑問の声が上がり、プライバシーについて追及する場面もありました。医師は許可を得なかったことを謝罪した一方、児童へは謝罪しなかったとみられます。

担当医師は「二次性徴を見るのが大事」

7日午後10時前、小学校の健康診断を行った70代の男性医師が取材に応じました。

「パンツを開いて、ぱっと見ただけですけど。成熟と成長のバランスが崩れてくるのは、この時期によく出てくる。それを見るためには、二次性徴がどう出てきたかを見ていくのが非常に大事」

保護者会では「そんなのないだろう」

下半身を見た行為が「不適切ではないか」と保護者たちから声が上がり、7日夜に群馬・みなかみ町の小学校で緊急の保護者会が開かれました。

出席した保護者の1人はその様子について「『そんなのないだろう』と大声を張り上げてる方もいた」「納得できない」と話しました。

高学年の児童「気持ち悪かった」

日本テレビにも保護者から情報提供がありました。

小学校高学年の母親
「娘を迎えに行って車に乗せたとたんに『聞いて聞いて。内科検診でパンツの中を見られたんだよ』っていう話をされて、え?って」

健康診断の時、医師が児童の下半身をのぞいたり触ったりしたといいます。それも1人ではありませんでした。

小学校高学年の男子児童は日本テレビの取材に対し、こう明かしました。

「ズボンごとパンツごと引っ張られて中を見られました。いきなり急に『立って』って言われて、立ったらいきなり(下半身を)ちょっと笑いながら見てました」

「気持ち悪かったから『やめてください。それはどういう検査なんですか』って聞いてみたんですけど、無視されて『次』と言われました」

対象は児童100人…健康診断の様子

子どもも保護者も不安を感じたという医師の行為。健康診断は6月4日に行われました。対象は町内の小学校の児童100人。

保健室では、70代の男性医師に女性教員、保健の先生の3人が立ち会っていて、女性教員が児童の上着をめくり、男性医師が診察していました。保健の先生は記録をつけていたといいます。この健康診断の中で、男性医師は児童の下半身を見たといいます。

小学校高学年の母親
「保健の先生が1度か2度『何の検診をされているんですか?』と言ったみたいなんですけど、(医師は)『ホルモンの成長を見てます』と(答えて)続行されたそうで」

不安を感じた保護者らは学校に相談。教育委員会には、「必要な検査だったのか」などの苦情が寄せられました。

医師「肌に触れることはしていない」

これに対し医師は7日夜、「学童期の健康診断というのは思春期に入る前から思春期に入っていく時期。だから、体が大きく変化していく時期。小学校の6年間は成長と成熟のアンバランスがないかということを見ていくことが一番大事だと思ってる」と語りました。

その診察の一環で、下半身を見たと認めました。

医師
「そういうことはしない方がいいんじゃないかと言われれば、専門家の立場としては必要なこと。それで見つかる病気の人がいるから、しないよりはした方がいい」

「パンツを開いて、ぱっと見ただけですけど。肌に触れることはしていない。下半身に手を入れたと言われているけど、それは絶対にしていない」

学校医「下腹部の診察はほとんどない」

ただ、学校医として20年以上、学校健診を行っている柴田小児科医院の柴田雄介院長は「下腹部を診察するようなことはほとんどないと思う。一般的な児童であれば発達を見るようなことはない」と話します。

保護者などからの相談がない限りは、下半身を目視で確認したり、触診したりすることはないといいます。

文部科学省も今年1月、健康診断時には体操服やタオルなどで体を覆って診察するなど、子どもたちのプライバシーや心情に配慮するよう、全国の教育委員会に通知しています。

下半身を見た児童への謝罪はナシか

7日夜の保護者会でも、プライバシーについて保護者から追及がありました。

──児童もしくは保護者の同意なしに他人の下半身を見るのはどうなんですか?

医師
「許可を得ないでやったことが違反なのであれば、終わったことなので、繰り返さないように、そのことに関してはおわびする」

許可を得なかったことについては謝罪。その一方で、下半身を見た児童らへの謝罪はなかったといいます。

教委は「配慮できなかった」と謝罪

保護者の1人は取材に、こう語ります。

「傷ついた子どもがいるって言われたところで、謝る気がない。謝ればいいんですかという感じで終わってたので、全く反省してないんじゃないかなと思う。できれば医師をやめてほしい。人を傷つけたことを理解できない人ならやめてもらいたい」

教育委員会は7日夜の保護者会で、児童の心情やプライバシーに配慮できなかったとして謝罪。今後は新しい学校医に代えるとともに、健康診断の具体的な内容などを事前に保護者と児童に伝えることなどを徹底していくとしています。

(6月7日『news zero』より)

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