“森友問題”妻の訴え棄却「夫はどんな顔を…理不尽だなと」控訴の方針
森友学園をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した元近畿財務局職員の妻が当時の理財局長に賠償を求めた裁判。25日の判決で、訴えを退けられたことを受け、妻が心境を語りました。
自殺した赤木俊夫さんの妻・雅子さん「想像はしていたけれど、こんなにバッサリ切られると、もう残念でならないです。こんな判決を夫に伝えたら、夫はどんな顔をするだろうな」
大阪府豊中市の国有地が8億円値引きされ、売却されていた、いわゆる“森友問題”。自殺した赤木俊夫さんの妻が公文書改ざんの方向性を決定づけた当時の佐川宣寿理財局長と国に対し、損害賠償を求める裁判を起こしていました。
大阪地裁は25日、国家公務員が損害を与えたときは、国が賠償責任を負うとの法律の規定により、「個人に賠償責任はない」と佐川氏側の主張を認め、雅子さんの訴えを棄却しました。
雅子さん「夫は法律に守ってもらえなかった。だけど佐川さんは法律で守ってもらえるんだ。公務員個人として働いている時に犯罪行為しても守ってもらえるのは理不尽だなって感じました」
雅子さん側は控訴する方針だということです。