30日夜から7月1日にかけて、西日本から東北に梅雨前線が停滞するでしょう。前線に向かって暖かい湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化するため、九州、四国、本州の日本海側を中心に大雨のおそれがあります。

■梅雨前線が活発に
日本海にある前線は、ゆっくり南下し、30日夜から1日朝にかけて西日本から北陸、東北付近に停滞するでしょう。前線に向かって暖かい湿った空気が継続的に流れ込むため、活発な積乱雲が発生しやすい気象条件が続くでしょう。九州や本州の日本海側を中心に大雨のおそれがあります。

■非常に激しい雨のおそれ
30日夕方から1日昼頃にかけての時間帯で、1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」が予想されているのは次の地域です。富山、和歌山、山口、福岡、大分、長崎、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島

■予想雨量
1日の朝までに予想される24時間雨量は、九州北部で250ミリに達するところもあるでしょう。九州南部、四国、近畿でも、多いところで200ミリの大雨が心配されます。また、北陸では、これまでの大雨で地盤がゆるんでいる地域もあり、今後の雨によって、災害の危険度が高まるおそれがあります。

■警戒事項
大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。都市部では、短時間の激しい雨により、道路の冠水、アンダーパスの浸水が発生することがありますので、十分に注意してください。深夜から未明に雨脚が強まることも想定されます。危険な地域では、早めの避難も大切です。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうも予想されますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。