【気象解説】40℃迫る“災害級”の暑さ 梅雨なのに「猛暑日」続出 今後は…
連日、厳しい暑さが続く日本列島。5日(金)は40℃に迫る、“災害級”の危険な暑さとなったところがありました。今後の見通しなどを、気象予報士の木原実さんが解説します。
5日(金)も、梅雨の晴れ間となった西日本・東日本の広い範囲で、猛烈な暑さとなりました。各地で、最高気温が35℃以上の「猛暑日」地点は162地点と、前日の今年最多記録を再び更新しました。
全国で最も気温が上がったのは、三重県の松阪市粥見で39.7℃と、まさに40℃直前。全国で今年一番の暑さを更新しました。また、福井県の小浜、高知県の黒潮町佐賀でも、38℃以上の危険な暑さとなりました。
6日(土)も晴れる関東甲信や西日本では、厳しい暑さとなりそうです。予想最高気温が37℃と、体温超えの暑さとなるところもありそうです。そして、注目するのが7日(日)です。
関東甲信や東海地方を中心に、35℃以上を示すムラサキ色のなか、関東の一部には「黒」40℃以上を示す表示も出てきます。あくまで現時点でのコンピュータの予想ですが、そのくらいの“危険な暑さ”だと思って、対策をお願いします。今週末は不要な外出はせず、涼しい室内で過ごすようにしてください。
8日(月)の予想天気図では、列島付近に梅雨前線が顕在化。これまで列島付近に張り出していた太平洋高気圧の勢力が落ちることで、北上していた前線が南に下がってくる形です。
来週の予報をみると、週半ばから徐々に曇りや雨の日が増える見込みで、どうやら梅雨明けはまだ先となりそうです。
この危険な暑さはいったん収まる見込みですが、“前線が戻る”ということは、再び6月のような「大雨」となるおそれがあります。危険な「暑さ」のあと、今度は梅雨末期の「大雨」に警戒をお願いします。