5日は関東でも「春一番」の可能性 由来や発表条件とは
5日は前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を東に進み、北日本に近づきます。北日本や北陸では昼ごろから雨や雪の降る所が多く、低気圧の接近により風も強まるため、荒れた天気となりそうです。
一方で、太平洋側の地域では晴れるところが多いですが、低気圧に向かって吹き込む南風が強まり、関東でも「春一番」が吹く可能性があります。
■「春一番」とは
この「春一番」とは、春先に初めて吹く強い南風のこと。
「春一番」の語源には諸説ありますが、一説としては、長崎県壱岐の漁師が五島沖に漁に出た際、春の強い突風に遭い、全員が亡くなるという事件があり、このときから春の初めの強い南風を「春一」または「春一番」と呼び恐れるようになったというものがあります。
「春一番」という言葉に「明るい春の訪れ」といった響きを感じるかもしれませんが、春の嵐は竜巻や雪崩などの災害をもたらすことも多く、発表には注意を呼びかけるという側面もあります。
■「春一番」発表の条件は
関東で春一番が発表される条件は、
(1)立春から春分までの間
(2)日本海に低気圧がある(発達すれば理想的である)
(3)東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8メートル)以上の南よりの風が吹いて、昇温した場合
となっています。
5日は日本海で低気圧が発達し、東京では午前9時から午後6時ごろにかけて、6~9メートルの南よりの風が予想されています。日中の予想最高気温も4日と比べ大幅に高く、19℃まで上がる予想となっています。
ただ、気温が高く風も強いと花粉が大量に飛散することが予想されますので、花粉症の方は十分な対策が必要です。