県原子力安全専門委「考え方は合理的」 乾式貯蔵施設、関西電力が設置方針 安全性など質問相次ぐ
関西電力が原発の敷地内への設置を検討している使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、県独自の安全性の検証が27日、専門委員会で行われ、参加した委員は「格納方式や施設の安全性への考え方は合理的」と一定の評価を示しました。(2月27日)
施設では、使用済み核燃料を入れた専用の容器を横向きの状態で屋外に並べ、容器ごとに個別で遮へい用の鉄筋コンクリートを取り付けます。専用の容器について、関西電力は地震や竜巻による飛来物にも耐えられる頑丈さがあるとしています。
委員からは設置方法や専門容器の安全性などについて質問が相次ぎ、このうち専用容器の横置き方式を採用した理由について、関西電力は、縦置きに比べて地震の揺れで倒れて壊れるリスクが低く、建屋を設けないので、限られた敷地内でも効率的に設置しやすいと説明しました。
■県原子力安全専門委員会・鞍谷文保委員長
「説明は概要的なものであり、詳細が出ていないので、施設の具体的な安全性については規制委員会の安全基準を満たしているか、厳格に確認する必要がある」
施設設置の是非について、杉本知事は委員会の意見も踏まえて判断したいとしています。