高浜原発4号機 23日夜に原子炉起動 関西電力の県内原発7基全て稼働へ 蒸気発生器の伝熱管に傷、予定より3週間遅れ
定期検査中に蒸気発生器の伝熱管に傷が見つかった高浜原発4号機について、関西電力は予定より3週間遅れで、23日夜に原子炉を起動します。
関西電力によりますと、高浜原発4号機は、去年12月から行っていた定期検査で、蒸気発生器の伝熱管4本に傷が見つかりました。2次系の配管の材料に鉄分が固まって付着したのが原因とみられ、傷の見つかった伝熱管は栓をした他、高圧洗浄装置で蒸気発生器内の洗浄を進めてきました。
24日早朝に核分裂反応が連続して起こる「臨界」に達する見込みです。26日には発電機と送電設備をつなぐ「並列」作業に入り、5月21日に営業運転を再開する予定です。これで県内にある関西電力の原発合わせて7基が同時に稼働することになります。
ところで高浜原発4号機は来年で運転開始から40年を迎え、関西電力では、長期運転に向けた予防保全策として、2026年10月から始まる次の定期検査で、3基の蒸気発生器全てを取り換える計画です。