「白トラ」営業で会社役員ら逮捕 国の許可なく運送事業で木材運んだ疑い 利益は合計12回で約1,000万円か 福井県警
運送事業に関する国の許可を受けていないにも関わらず、知り合いから借り受けた大型トラックを使って、県外に木材を運んだとして、県警交通指導課は14日、坂井市の会社役員の男ら2人を逮捕しました。
貨物自動車運送事業法違反の疑いで逮捕されたのは、坂井市丸岡町与河の会社役員藤倉寛造容疑者(59)と同町下久米田の運送業経営前川彦実容疑者(62)です。
警察の調べによりますと、藤倉容疑者は運送事業に関して地方運輸局長から許可を受けていないにも関わらず、前川容疑者から借り受けた大型トラックを使って、県内から石川県や富山県へ有償で木材を運んだ疑いです。
また、前川容疑者は藤倉容疑者による使用目的を知りながらトラックを貸し出すとともに、運送事業の許可を得ている自らの会社の名義を利用させた疑いです。
一連の行為はいわゆる「白トラ」営業にあたり、去年6月から11月にかけて合計12回にわたって行われ、藤倉容疑者はおよそ1000万円の利益を得ていたということです。
匿名の通報をもとに容疑者本人などへの聞き取りから今回の事件が発覚したもので、警察は今後の捜査に関わるとして2人の認否を明らかにしていません。