通学定期での利用落ち込む 前年比19%減少 減便や運賃値上げが影響か 福井鉄道・福武線
福井鉄道福武線の相互乗り入れ区間で、今年度に入って、通学定期での利用が前年に比べ2割近く落ち込んでいることが分かりました。
これは福井鉄道の利用促進策を協議する会合で福井鉄道が明らかにしたものです。それによりますと、福武線のえちぜん鉄道との相互乗り入れの区間で、今年度に入ってから去年12月までの通学定期の利用は、前の年の同じ期間と比べて19パーセント減っています。
運転士不足による2割程度の減便や、去年3月の運賃の値上げが原因とみられ、これを受けて福井鉄道は、1年間使える通学定期を来年度から3年ぶりに復活させます。これは1か月定期12か月分に比べると、年間9.8か月分の割安な価格設定となっていて、万が一失くしたり破損したりしても再発行ができるということです。
福井鉄道では、来年3月にハピラインのしきぶ駅が開業しても通学の足として選ばれるよう、採算性とのバランスを見ながら、えちぜん鉄道とダイヤ改正の協議などを進め、利便性向上を目指すとしています。