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重機での土砂撤去など 自伐型林業メンバーが被災地支援 輪島市を拠点に活動中

2024年1月15日 19:11
重機での土砂撤去など 自伐型林業メンバーが被災地支援 輪島市を拠点に活動中
重機を使って倒木を撤去する様子

福井市の美山地区で小規模で持続可能な「自伐型林業」に取り組むグループが先週から能登の被災地に入り、重機を使った土砂の撤去や物資の運搬をはじめ、ボランティアの受け入れ準備などの支援に当たっています。(1月15日)


最大震度6強を観測した輪島市内では今もなお車道に倒壊した家屋のがれきが散乱し、倒れた木々も行く手を阻んでいます。

■グループのメンバー・土江奈緒美さん
「大きな道は整備が早く進んでいくけれど、需要の少ない道に入るとなかなか整備が追い付かないと思う。そういったところを中心に整備したい」

林業仲間のつてでボランティアの拠点作りに奔走しています。メンバーは先週末、倒壊を免れた輪島市の三井地区で茅葺庵(かやぶきあん)周辺の道や建物の修復に当たりました。

同地区には能登空港があり、珠洲市や穴水町へのアクセスも良く、各地へ物資を運ぶには便利な場所だったそうで、要望を受けてポンプ式のシャワーやトイレットペーパーなどを避難所に届けたということです。

被災した人たちは現地でのきめ細かなサポートが必要だと訴えています。

■輪島市で被災した尾垣吉彦さん
「今回の地震は地区によって必要な物資がすごく変わっていて、現場は混乱している状態です」

グループの代表は東日本大震災の際にも被災地で復旧支援に携わっていて、今後は一般のボランティアも募る計画です。

■グループのメンバー・土江奈緒美さん
「拠点にしている三井地区をはじめ、輪島は高齢者が多くて、公民館などでの生活が辛い状況なので、今後は炊き出しなどボランティアの受け入れを拡大していきたい」

支援のための情報収集や発信の場として、メンバーは今後も能登で活動を続けることにしています。

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