【衆院選】争点②北陸新幹線の敦賀以西延伸 建設費に工期 課題が山積 各候補者はどう応える
衆院選の争点をシリーズでお伝えしています。2回目は新幹線の敦賀から西の延伸。与党は来年度中の認可・着工を目指していますが、建設費や工期など課題も山積しています。候補者の考えをまとめました。
新幹線の福井 敦賀開業から7か月あまり。各地で開業効果もみられますが、敦賀から西への延伸については依然として不透明です。
これまでに小浜を経由する3つのルート案が示されています。
与党では、年内に1つに絞り、来年度中の認可・着工を目指していますが、建設費は当初の予算を大幅に上回る4兆円に迫り、工期も、働き方改革の影響で当初見込みの15年から大きく先伸ばしになる見通しです。着工に向けては、安定的な財源の確保も大きな課題となります。
■敦賀市民(70代)
「米原―大阪よりも、日本海側を通してほしい ないところにほしい どうせなら」
■鯖江市民(40代)
「やはり関西に繋がってくれるのが一番の理想 大きな金がかかると言われてますし、時間的にもかかると言われていて、自分たちがどこまで見られるかのかわからないが」
■福井市民(40代)
「大阪まで工事が進んでほしい 東京までは良いですが、大阪に行くのは不便になったという声をよく聞くので」
このように1日も早い着工と開業を望む声が相次ぐ中、候補者の考えは様々のようです。
福井1区では波多野候補と稲田候補、それに田中候補が早期の着工を訴えていますが、西山候補はルートの見直しを求めています。
金元候補は延伸反対の立場です。
◇「福井1区 早期着工を」
■波多野翼候補
「今までにない人の動きが出てきているので、なるべく早く大阪京都までつながることが必要。 早くつながるように力を入れたい」
■稲田朋美候補
「年末に向けて、概算要求をしっかり予算にして、来年度に認可着工 早期開通を目指したい その時に京都駅のルートも決める 後戻りすることなく、前進していくことが重要」
■田中こはる候補
「北陸新幹線の延伸は、災害などが起こったときに、首都圏と関西圏の移動を途絶えさせないためと考える 大きな経済効果も期待できる 一日も早い工事の着工に向けて働きかけたい」
◇「福井1区 見直しを」
■西山理恵候補
「私は地球環境活動を5年間ずっと続けているので、環境負荷がかかることは好きじゃない 負担のない、無理のないあるものを使おうと言っているので米原ルートになる」
◇「延伸 反対」
■金元幸枝候補
「みんな物価高の中で年金がないと生活ができないという声がいっぱいあるときに、なにがなんでも急いで新幹線かと 2倍も3倍も上がっているときに、建設費がこのまま突き進むべきなのかは立ち止まって考えるべき」
一方、福井2区では小柳候補が「国民の負担が増える」として計画の凍結を訴えていて他の4人は早期着工の立場です。
山本候補は「反対の声が上がっている京都市内の地域を避けてルートを見直すべき」と主張。
斉木候補は「維新のパイプを生かして、大阪をはじめとした関西のトップと話して同意を得る」と強調しています。
辻候補は「防災の観点から、小浜京都ルートでの延伸が必要で、必要ならば理屈を立てて財源を示していくべき」と訴えています。
高木候補は「最大で28年と言われているが、工期短縮にはいろんな方法がある」として、これまでの実績をあげ「自分ならもっと早くつなげられる」と主張しています。