少子化が一段と進む中、福井県は新たな子育て応援計画を策定し、男性の育児休暇の取得85パーセントを目指すほか、子どもの意見も取り入れて「ふく育県」を推進するとしています。

県は 国の「子ども基本法」や「こども大綱」を踏まえ、来年度から5年間の、子育てサポートや少子化対策などを盛り込んだ「福井県こども・子育て応援計画」の策定を進めています。

29日は最終の会合があり、計画の内容が示されました。

計画は「ふく育県」として、育児の喜びや満足度などを高めることをテーマにしています。

策定にあたっては、小学1年生以上の子どもや若者ら 1万2000人にアンケートを行い、「子どもの夢の応援」や「安心できる居場所づくり」など重点項目を12から15に増やしました。

また新たな数値目標として、男性の育児休暇取得率85パーセントや、自治体の結婚応援事業による婚姻件数200件などを掲げています。

出席した有識者からは「子育ての仕方が分からない男性に寄り添った内容にしてほしい」といった意見や、「育児休暇は経済界と連携して、実効性を確保すべき」との意見がありました。

県はメンバーの意見やパブリックコメントを踏まえ、年度内に計画を公表する予定です。