“ライドシェア”県内でもスタート 一般ドライバーが有料で客運ぶ タクシー運転手の不足解消の一手に 福井市や敦賀市など
一般のドライバーが有料で客を目的地まで運ぶいわゆる「ライドシェア」が福井でも始まりました。県内でも深刻なタクシードライバー不足の解消も期待されます。
■リポート・亀島愛永記者
「タクシーアプリで『タクシー・ライドシェアを呼ぶ』をタッチすると…。タクシーの車両が見えてきました。一見、普通のタクシーに見えますが、ドアの側面にはライドシェアの文字があります」
二種免許を持たない一般のドライバーが有料で客を目的地まで運ぶいわゆる「ライドシェア」。県内では、福井市や敦賀市など、合わせて5つの市で実証実験が始まりました。
配車にはタクシーアプリ「GO」を使い、ライドシェアの稼働時間帯に目的地を入力すると、現在地まで迎えに来てくれます。ドライバーはタクシー会社が雇用し、全員が適性検査や安全運転の講習をクリアしています。
■福井交通 矢部良智社長
「乗務員の不足が、このような取り組みを通じて、一人でもタクシー運転士を職業として選択してもらえるきっかけになればありがたい」
このうち、福井市内でライドシェアの運行を担う福井交通では、タクシーの保有台数77台に対し、ドライバーは60人ほどに留まります。
ライドシェアでは、マイカーを使うこともできますが、福井交通では稼働していないタクシーの車両を活用します。
■福井交通 矢部良智社長
「保有車両と乗務員数がマッチしていないので、遊んでいる車・遊休車を活用できるといい」
実証実験は3か月間続けられ、その後はそれぞれの事業者が継続するかどうか判断します。