非常に高い放射線量が影響か 装置トラブルで燃料デブリ取り出し中断 福島第一原発 9月中の再開は見送り
福島第1原発2号機でカメラの不具合により、燃料デブリの取り出しが中断しているトラブルについて、東京電力は、格納容器内の非常に高い放射線量が影響しているとみています。
福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しは、9月17日、取り出し装置の先端につけたカメラが映らなくなり、作業が中断しています。
これについて、東京電力は、原子炉格納容器内の非常に高い放射線の影響で電気が流れなくなり、カメラの中に電気がたまったことで不具合が生じた可能性があると明らかにしました。
東京電力は今後、取り出した装置に電気を流して、カメラが回復するか検証しますが、直らない場合は先端のカメラを交換する方針です。
このため、9月中の取り出し再開は見送る考えです。