感染再拡大…都が“警戒レベル”引き上げ 薬局で「薬不足」も 新型コロナ
東京都で17日、新たに9755人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。感染の再拡大を受け、東京都は感染状況についての警戒レベルを1段階引き上げ、上から2番目のレベル「感染が拡大している」としました。“第8波”への危機感が高まる中、薬局では再び“あの現象”が見え始めています。
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東京都の新橋にあるPCR検査センターには17日朝も、とぎれることなく利用者の姿がありました。
検査を受けに来た人(50代)
「旅行に行くので、陰性証明がないと、その(全国旅行)支援が受けられないみたいなので」
検査を受けに来た人(40代)
「これから忘年会とかの季節もあるんで、それまでは落ち着いていてほしいなと思います」
検査センターによると、先週の陽性率が前の週と比べて3割以上、上がったということです。
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17日、東京都で確認された新規感染者は9755人で、13日連続で前の週を上回りました。
増え続ける感染者に東京都は、感染状況についての警戒レベルを1段階引き上げ、先月6日以来となる上から2番目のレベル「感染が拡大している」としました。
国立国際医療研究センター 大曲貴夫医師(17日・モニタリング会議)
「感染状況でありますが、色はオレンジとしています。総括としては『感染が拡大している』としました」
一方、医療提供体制については、上から3番目の「体制強化の準備が必要」を維持としましたが、懸念も示されました。
国立国際医療研究センター 大曲貴夫医師(17日・モニタリング会議)
「医療提供体制が十分に機能しないことも含め、再び社会機能の低下を招くことが危惧されます」
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日に日に“第8波への警戒”が高まっています。
13日に都内で撮影された往診の様子。患者は「せきが結構出て、のどが痛くて鼻水も少し出ます」と、医師に症状を訴えていました。救急往診の現場では、“第7波”以降、新型コロナの患者数が大きく減らないまま、“第8波に突入した”と感じていました。
ファストドクター 大久保浩一医師
「現場に出ている実感としても、昔であればクラスターということで騒ぎになっていたような状況が、そこかしこで、すでに起こっている。ここ1週間以上(陽性率が)50%を超える日々が続いているような状況です」
医師は、今のままの感染対策では、発熱外来や病床ひっ迫などが起きるのではと指摘しました。
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都内にある薬局では、“薬不足”の事態が起きていました。
日の丸薬局 関口博通代表
「これがカロナール錠という薬で今、入荷未定となっているけれど、うちの在庫では、これ1つしかない」
“第7波”で品薄状態となっていた解熱剤などが、今もなお不足しているというのです。
日の丸薬局 関口博通代表
「今までなかったですね。全然入荷が未定で、しばらく入ってこない」
薬の納品業者からは「品切れ」を知らせる連絡もきていました。
日の丸薬局 関口博通代表
「購入するなら、適切な量で備蓄していただいて。『必要な人に必要なものが行き渡らない』というのは避けていただきたい」
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東京都のモニタリング会議で、専門家は「“第8波”の入り口にさしかかっているとも考えられる」と指摘しています。