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「からかわれていた」不登校が続いた生徒が自殺 「いじめ重大事態」を学校は市教委に報告せず 福岡

2024年4月18日 18:23
「からかわれていた」不登校が続いた生徒が自殺 「いじめ重大事態」を学校は市教委に報告せず 福岡
田川市教育委員会が会見

福岡県田川市の市立中学校に通う男子生徒が、始業式の日に自殺していたことが分かりました。いじめが原因の可能性があるということです。市の教育委員会は18日、会見を開き、学校側の対応に問題があったと説明しました。

■田川市教育委員会・小林清 教育長
「教育委員会の日頃からの指導が不足していたということも反省しております。」

田川市教育委員会によりますと4月5日、市内の市立中学校に通う3年生の男子生徒が自殺しました。この日は始業式でしたが、男子生徒は登校せず亡くなったということです。

男子生徒は去年11月から不登校が続き、学校の聞き取りに対し、からかわれていたと話していました。学校は、いじめが原因で不登校になった可能性があるとして見守りを続けていたということです。ただ、昨年度の年間欠席日数は、国が「いじめ重大事態」の目安とする「年間30日」を超えていたにも関わらず学校は教育委員会に報告していませんでした。

教育委員会はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として今後、第三者委員会を設置して調査する方針です。

この中学校では「重大事態」に該当するいじめ事案が昨年度に3件あったことが、男子生徒が亡くなった後の調査で発覚しています。

厚生労働省などは、悩みを抱えていたら専門の相談員に相談してほしいと呼びかけています。

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