【中学生殺傷】「認めない」女子中学生を殺害した疑いで再逮捕 一方的な理由で2人を狙ったか 北九州市
北九州市の中学生殺傷事件で、男子中学生を刺した疑いで逮捕された男が9日、女子中学生を殺害した疑いで再逮捕されました。男は容疑を否認していて、動機は明らかになっていません。
9日午後、警察は小倉南警察署で会見を開き、再逮捕を発表しました。
■小倉南警察署・持丸宗徳署長
「昨年12月14日、北九州市小倉南区徳力で発生しました中学生殺傷事件で、容疑者の男を先ほど、中島咲彩さんへの殺人容疑で逮捕しました。」
殺人の疑いで再逮捕されたのは、北九州市小倉南区の平原政徳容疑者(43)です。
警察によりますと、平原容疑者は2024年12月14日、北九州市小倉南区のマクドナルドで、中島咲彩さん(当時15歳)を刃物で刺し、殺害した疑いです。
■福岡県警・橋本浩輔捜査1課長
「認否については否認です。認めないという否認の仕方をしています。」
平原容疑者は、男子中学生への殺人未遂容疑で12月に逮捕され、当初は容疑を認めていました。しかし、その後「殺すつもりはなかった」と話し、殺意を否認しているということです。
事件当日まで全く接点がなかったとみられる2人を、なぜ刺したのか。
■児玉悠一朗記者
「捜査関係者によりますと、平原容疑者が事件前、黒のワンボックスカーで店舗の周りを周回する様子が防犯カメラに映っていたといいます。」
平原容疑者は事件前の10数分間、駐車場から店内が見える位置に車を止めていました。その後、店内に入ると、ほかの客を素通りし、レジの最後尾にいた中島さんたちを立て続けに刺したとみられています。
捜査関係者は無差別的ではなく、一方的な理由で2人を狙った可能性が高いとみています。
■橋本捜査1課長
「卑劣極まりない犯行。容疑者は身勝手極まりない。自己中心的。言いかえると独善的かなと思っています。」
また、捜査関係者によりますと、平原容疑者の車からは血が付いた刃渡り10センチほどの刃物が押収されていて、中学生2人のものとみられるDNA型が検出されています。
■橋本捜査1課長
「今の捜査の段階で、被害者にはみじんも落ち度はないと考えています。これまでやってきた通り、強力に捜査を進めて全容を解明したい。」
捜査関係者は、これまでのところ動機については分かっていないと話していて、警察は今後の調べで明らかにしていくとしています。