アサヒビール博多工場→鳥栖工場への移転を3年延期 博多工場を2028年末まで継続
福岡市博多区竹下から佐賀県鳥栖市に移転するアサヒビールの工場について、2026年に予定していた操業開始が2029年に延期されます。アサヒグループホールディングスが10日、発表しました。
2025年末をめどに操業を終了する予定だったアサヒビール博多工場は、2028年末まで操業を続けます。ただ、10月末で閉園した博多工場のビール園は、グループが外食事業から撤退するため、再開の予定はないということです。博多工場の操業終了後の跡地活用については、現時点で未定だとしています。
アサヒグループホールディングスでは去年2月に公表した生産・物流拠点の再編計画に基づき、鳥栖工場の2026年の操業開始を目指していましたが、建設や設備などにかかる費用が当初の計画から大幅に高騰したことを延期の理由に挙げています。
佐賀県と鳥栖市には10月中旬に報告したということで「ご心配をおかけしますが、喜んでいただける安心・安全な商品を届けるため、2029年からの操業開始に向け地元と連携を強化し準備を進めています」とコメントしています。