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天神の南エリアにぎわいどうなる 北と南で「都市の成長サイクルは順繰りに」 福岡

2023年11月16日 17:29
天神の南エリアにぎわいどうなる 北と南で「都市の成長サイクルは順繰りに」 福岡

ことし3月まで生活雑貨店、天神ロフトが営業していた福岡市の商業ビルに17日、大型スポーツ用品店、ゼビオがオープンします。天神では北寄りのエリアを中心に現在、再開発が進んでいますが、ゼビオの進出で南寄りのエリアにもにぎわいが期待されています。

福岡市中央区渡辺通に17日オープンするゼビオ福岡天神店で16日、招待客向けの内覧会が開かれました。

■吉村史織アナウンサー
「以前は文房具店だったこちら、いまはこのようにピカピカのフロアにたくさんのスポーツ用品が並んでいます。」

ことし3月、このビルで営業していた生活雑貨店、ロフトが天神の北エリアに移転し、改修工事が続けられていました。

1階から6階までのフロアには野球やサッカーのスポーツ用品はもちろん、アウトドアやゴルフの専門店も入っています。ゼビオによりますと、いずれも九州最大級で、最先端の技術を取り入れたサービスを提供するということです。

こちらは3Dの計測器です。足の形を立体的に計測し、自分の足にぴったりの靴を探すことができます。

■吉村アナウンサー
「いま測っているんですか?すごい!」

■担当者
「これなら22.5か23のシューズかなと分かります。土踏まずのタイプは低い人、高い人がいるが、中間だと出ています。」

グランドオープンは17日午前10時で、ゼビオは福岡天神店を西日本の旗艦店と位置づけています。

■ゼビオ福岡天神店マネジャー・井上鉄平さん
「福岡・天神エリアは九州・アジアの中心と位置づけていて、海外の方もいらっしゃるので、そのお客さんにも楽しんでもらえるようなスポーツショップを作りたい。」

福岡市の天神地区では天神ビッグバンをはじめとした再開発が進みます。おととし、ビジネスセンターがオープンし、ことし4月にはミーナ天神がノース天神と一体となり、リニューアルオープンしました。

今後のスケジュールを含め、再開発は天神の北寄りのエリアが中心となっています。

一方、南エリアは取り残されている印象もあります。福岡の経済に詳しい専門家は、都市の成長のサイクルが影響していると指摘します。

■九州経済調査協会・渡辺隼矢さん
「(北と南が)一緒に成長しようとすると、一緒にそのまま年老いてしまうところが都市のサイクルとしてあります。広い意味でみると、順繰り順繰りで開発が進んでいくというところも。継続的な成長、都市のサイクルというところを考えると、健全な都市の成長のあり方かなと思う。」

2000年代には地下鉄七隈線の天神南駅が開業し、今回、ゼビオが開業するビルで天神ロフトがオープンするなど、南寄りのエリアがにぎわいを創出していました。

いまも南エリアには、連日行列の絶えないドーナツ店や、観光客に人気のフランス人が営む屋台など、個性的な店が進出しています。

■渡辺さん
「特色のある店舗やテナントが増えてくることで、福岡の中の人、福岡の外の人が天神の南エリアに来たくなるようなところが増えていくと、天神南エリアの活性化につながるのでは。」

今回のゼビオのオープンが天神南エリアの活性化の核となり、新たなにぎわいにつながることが期待されています。

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