【福岡県西方沖地震から19年】警固断層帯の地震リスクは引き続き高く「記憶を風化させず日頃から備えを」
福岡県西方沖地震の発生から19年です。日頃からの備えの必要性をあらためて確認する日です。
20日午前10時53分、福岡市博多区の博多消防団・那珂分団では、車庫のサイレンを10秒間鳴らしました。
これは、19年前の福岡県西方沖地震の記憶や経験を風化させないために福岡市が定めた「市民防災の日」にあわせて、日頃からの備えを呼びかけるために行われました。
2005年3月20日に発生した福岡県西方沖地震は、福岡市などで最大震度6弱の揺れを観測した地震で、福岡市では倒壊したブロック塀の下敷きになった1人が死亡し、1000人以上がケガをしました。
また、5000棟以上の建物に被害が出ました。
専門家は、警固断層帯の北側の活断層が動いたことによる地震と分析していて、福岡都市圏を南北に走る警固断層帯での地震のリスクは高い状態が続いているとみています。
元日に能登半島で大きな地震が発生したこともあり、福岡市では揺れへの備えだけでなく津波などにも警戒してほしいと呼びかけています。