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いよいよ受験シーズン… 広島県の高校入試は全国的にも珍しい 2022年度から始まった「自己表現」とは!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

2023年11月21日 15:00
いよいよ受験シーズン… 広島県の高校入試は全国的にも珍しい 2022年度から始まった「自己表現」とは!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は、2022年度から大きく変わった「高校入試」についてお伝えします。

2022年度から変わった高校入試

2022年度から、広島県の公立高校入試が変わったのをご存じでしょうか?一番大きな変化といえるのが、「自己表現」という新たな検査が加わったことです。面談形式で行われて、自分のがんばってきたことや、将来への希望をアピールします。今までは2日間で学科試験でしたが、1日目に学科試験、2日目に自己表現となります。自己表現を受験生全員に課すのは、全国的にも珍しいことです。自己表現の導入から、広島県の教育、子ども達がどう変わってきているのかをお伝えします。

広島県の公立高校の多くは、自己表現と5教科の試験(学力検査)と中学時代の成績(調査書)3つの合計で判断します。まず、「特色枠」という各学校が決めた学力検査、調査書、自己表現の比重で、合否を決めます。ここで不合格になった生徒は、「一般枠」という、学力調査6:調査書2:自己表現2の比重で選抜されます。自己表現が2割を占めています。

自己表現の検査では、自分はどういう人間かを認識する力、自分の夢や希望を自分で決める力、それらを人に伝えて表現する力の3つを見られます。

教育委員会は、2022年に行った入試改革を検証し、その結果を8月に発表しました。受験をした生徒からは、自己表現について、9割以上が「自分なりに表現できた」と答えています。自分を再認識できた、自分を見つめ直すきっかけになったということです。一方、5教科の勉強に加えて、自己表現の準備、負担が大きいという声もありました。

高校からは、普通の面接と比べて、多彩な表現で、受験生の個性を見みられたと評価しましたが、3つの力が大切なのは理解できるが、入試で評価するのは難しいのではという声もありました。教育委員会は、2022年度の自己表現を基に、各高校で意見交換を行い、評価する側の研修を行うことで、より公平・公正な評価に繋げていきたいと話しています。

中学校での「自己表現」対策は?

受験を控えている中学生は、「自己表現」対策をどのようにしているのでしょうか。廿日市市立大野東中学校では、10月に3年生が自己表現の練習を行ったそうです。特技のダンスを披露した生徒は、ダンス教室でがんばっていることと、将来バックダンサーになりたいという夢を表現しました。また、生徒会活動の写真をタブレットで紹介する生徒や、将来の夢をスケッチブックに描いた生徒もいました。

生徒たちは、自分の経験を振り返ることは自己肯定感が上がって楽しいと感じたり、早口を直すことや、相手に聞かせる意識を持って話すことが必要など、「話し方」の気づきがあったようです。

練習に限らず、自己表現に繋がる事として、授業中にプレゼンする機会を設ける学校も増えてきているそうです。大野東中学校の先生は、「生徒が自分のことを見つめ直し、将来のことを考え、今を大切に過ごしたり、自分の進路を目的を持って選択したりする一助になっている」と感じているという事でした。

【テレビ派 2023年11月15日放送】

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