広島市の被爆建物「旧陸軍被服支廠」3棟の耐震化費用が約29億円に膨らむ見通し
広島市にある被爆建物・旧陸軍被服支廠3棟の耐震化費用が約29億円に膨らむ見通しであることが分かりました。
旧陸軍被服支廠は1号棟から3号棟を県が、4号棟を国が所有しています。
県は、所有する3棟の耐震化費用を当初17億4000万円と見込んでいましたが、建築資材の高騰などにより約29億円に膨らむことが関係者への取材で明らかになりました。
また、県は被爆直後に救護所となった1号棟を広島市に無償譲渡する方針で、平和学習の拠点として活用するイメージを示しています。被服支廠は、2月までに国の重要文化財に指定される見通しで、耐震化費用の半分に国の補助金を充て、残りを県と市で負担する方向です。
(2024年1月12日放送)