友好都市40年を迎えた広島県と四川省 広島の日本酒でさらなる交流を目指す!【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが、世界とつながる広島の友好都市・中国の四川省についてお伝えします。
広島県と四川省は、友好都市となって2024年で40年となります。 広島県の湯崎知事も現地に赴いて、施小琳省長と会談を行いました。
四川省の省都は成都市で、面積は中国の中でもとてつもなく大きく、日本のおよそ1.3倍です。人口も8000万人を超えています。ハイテクや大型機械など、工業系の産業も発展している都市で、広島県とは1984年に友好提携を結びました。
宮脇アナの現地リポート! ~四川省・成都市~
四川省がどのような場所で、どのようなことが行われたのかを、中国に渡った宮脇アナウンサーがお伝えします!
朝早くから多くの人が注目しているのは、パンダです。中国・四川省の中でも、成都市はパンダを見るために多くの観光客が集まる観光地です。
成都市にある成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は、ディズニーランドおよそ6つ分の広さがあり、200頭以上のパンダがいます。
火鍋の店の前では、深夜0時にもかかわらず多くの人が順番を待っており、深夜3時を過ぎても客足は途絶えませんでした。広島のお好み焼き店以上にあると感じられるほどに、町のいたるところに火鍋のお店が並んでいました。
■広島テレビ 宮脇靖知アナウンサー
「おいしい!体の底から染み込んで、汗が噴き出てくるような…食べれば食べるほど、じわじわじわじわ汗をかいてきます!」
この辺りは、曇っている日が多く晴れないことから、辛いものを食べることによって発汗作用を促すという効果もあるようです。
火鍋以外の有名な食べ物は、麻婆豆腐です。記念行事の中で、四川省で有名なチェーン店では、広島県産だけの日本酒が並び、中華料理とのマッチングを行いました。普段、中華料理と日本酒を合わせることはないそうで「意外に合うんじゃないか」という声もありました。「文化として定着させるためには、こういった経験も必要」と、中国の美食家が集まり、テーブルを囲みました。
今回の記念行事の一環で、広島県と成都市調理協会との合意文章が交わされました。内容としては、協会に加盟している1000店舗以上で、広島県の酒を優先的に扱う努力をするというものです。ここ10年で、中国向けの日本酒の輸出量がおよそ6.5倍に増えており、広島県としても新しい販路の拡大を行事の中で狙っています。
広島県はこのようなイベント以外にも、成都市と隣の重慶市で広島の12の蔵が参加した、日本酒の商談会を2日間行いました。
重慶市は有名な長江が流れ、人口がおよそ3200万人の巨大都市です。
重慶市といえば、夜景です。『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルになったとも言われている観光スポットもあります。このような都市が、広島県や広島市と結びついています。
今後について湯崎知事は「中国・四川省の人々に、お酒などを通して広島を知ってもらい、大切な友好関係を結んで、広島に来てもらう人も増やしていきたい。」と話しています。一方で、四川省と重慶市を管轄している、重慶総領事館の高田真理総領事も「2年後に広島市と重慶市が友好都市40年を迎えるので、そこに向けても最大限バックアップしていきたい。」ということでした。11月30日からは、中国への渡航に関しビザが不要になります。今後に向けても、更に交流が深まることに期待です。