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広島県初の快挙! 「職員の人間力が入居者の安心に繋がる」 全国の模範にふさわしい介護事業所をプレゼン ~前編~ 【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年4月13日 8:00
広島県初の快挙! 「職員の人間力が入居者の安心に繋がる」 全国の模範にふさわしい介護事業所をプレゼン ~前編~ 【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は「最優秀賞を受賞した介護事業所」についてプレゼンします。

介護労働安定センターが選ぶ、働きやすい職場作りや地域貢献で全国の模範となる事業所として、2023年度は広島県の事業所が選ばれました。その事業所は、広島市西区に本社を置く不二ビルサービスのケア事業部「ふじの家川内」にある「ふじケア」です。広島県内の事業所が最優秀賞を取るのは、初めてだそうです。

「ふじケア」が最優秀賞に輝いたポイントは3つあります。1つ目は「ふじケア版キャリア段位制度の制定」、2つ目は「ICT(情報通信技術)を活用した働きやすい職場作り」、3つ目が「ユマニチュードのブロンズ認証取得」です。

1つ目の「ふじケア版キャリア段位制度」は、職員の能力を8段階に分けて、レベル0から7で認定するというものです。働きやすく、長く勤めることができる職場を目指す目的で、8年前に作られました。

介護のスキルを評価する制度は国にもありますが、「ふじケア版」の特徴は、人間力という項目が62もあることです。例えば「立ち止まって挨拶ができた」「清潔感のある頭髪・化粧」「自分の思いが先行したり、強い口調にならなかった」「電話で3コール以上待たせた場合、『お待たせしました』と添えられた」などがあります。

なぜ、人間力を重視するのか、ふじケアのケア事業部の冨田祐介部長は「介護には知識も必要だが、ベースは人間力。入居者に『この人といたら安心』と思ってもらえる職員を育てたいから」と話していました。

段位は年に1度、自己評価と上長の評価で認定されます。レベルが上がると、キャリア手当てとして昇給したり、また、スタッフの名札にレベルを表す星マークが明示され、さらなるモチベーションにつながります。スタッフからも好評の制度で、「自分の介護が合っていたか見直せて自信になった」「次のステップでは何をすべきか、勉強する機会になった」という声もありました。

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