広島高速5号線トンネル工事 受注企業が費用負担減額求める「調停」打ち切り
広島市に建設される広島高速5号線のトンネル工事を巡り、受注した企業が工事延長による費用負担の減額を求めていた調停が打ち切られたことが分かりました。
広島高速5号線「二葉山トンネル」の掘削工事は2018年9月に始まりました。
しかし、度重なる機械の故障などにより工期が延び、工事費用が増加していました。
こうした状況のもと、発注側の「広島高速道路公社」と受注側の「大林組」など3社が、工期延長に伴う追加費用の負担額について協議していましたが、おととし12月、企業側が負担の減額を求め、国の「審査会」に調停を申し立てていました。
広島市によると審査会から3月27日付けで、調停の打ち切り決定の連絡があったということです。
審査は非公開で行われ、打ち切りの理由は明らかになっていません。
公社と受注3社は工事を継続することを確認しており、早期完成を目指すとしています。
また、大林組は広島テレビの取材に対し、「打ち切りは事実で、地域住民の皆さんの安全安心を第一に工事は進めていく」とコメントしています。
(2024年4月12日放送)