世界遺産・宮島の課題解決へ 「スマートごみ箱」実証実験開始 広島
観光客の増加でゴミの処分が課題となる世界遺産の島・宮島の救世主となるのでしょうか。その名も「スマートごみ箱」。8日から実証実験がスタートです。
■金丸真帆リポート
「この暑さの中、宮島で増えているのが飲み残しのごみです。きょう登場したこちら、飲み残しを捨てることができる日本で初めてのスマートごみ箱です」
廿日市市の宮島にお目見えした、一見普通の「ゴミ箱」。最大の特徴は、インターネットに接続され回収の目安を管理者に通知するなど、様々な性能を備えます。
宮島では観光客の増加やテイクアウトの飲食店が増えたことで、ごみの置き捨て、飲み残しの処分が課題となっています。
ゴールデンウィークには、飲み残しが1日に100リットルに上った日も。飲み残し専用のスマートごみ箱の設置は日本で初めてです。
スマートごみ箱は宮島口にも設置されました。燃えるごみは一定の高さまで溜まると自動的に5分の1に圧縮され、回収の頻度を削減…。
必要な電気は上部にあるソーラーパネルで発電し賄うことができます。
■廿日市市 松本太郎 市長
「ごみの問題に関して私たちも大変危機感を持って対応してきました」
「宮島の観光ごみのごみ処理に向けた新たな方向性をひとつ導き出していきたい」
スマートごみ箱の実証実験は、国の補助事業を使い11月15日まで行います。廿日市市は、その後の設置の継続について「宮島訪問税」の活用も視野に検討していくということです。
(2024年8月8日放送)