2025年は、3月に入っても各地で雪が降るなど寒い日が続いており、梅など春のの花の便りが遅れています。

早咲きの桜として有名な、徳島県勝浦町の「河津桜」も例年より開花が遅れていましたが、今ようやく見ごろを迎えています。

3月13日、豊成春子アナウンサーが取材に訪れました。



（豊成春子アナウンサー）
「勝浦町沼江にやって来ました。早咲きで知られる『河津桜』が、鮮やかなピンク色の花を咲かせていて、一足早い春を感じられます。」

「河津桜」は静岡県河津町に原木のある桜で、「ソメイヨシノ」よりも色が濃いのが特徴です。

近くで和菓子店を経営している前田道夫さんが30年ほど前に、静岡から取り寄せて植えました。

前田さんによりますと、例年は3月上旬ごろに見ごろを迎えていますが、2025年は2週間ほど遅れているということです。

（前松堂 店主 前田道夫さん）
「いつもの年よりも色が赤い感じがします。（Q.遅い方が赤い?）色が赤いですね」

この日は、朝早くから桜を見に訪れる人の姿がありました。

（訪れた人）
「いつもの写真仲間から、お菓子屋さんの前の桜がそろそろ見ごろですよって聞いて来ました。ソメイヨシノより色が濃くて、グラデーションがあるのがすごくかわいいです」
「やっと春が来たなという感じで、心も温かくなりました」

（豊成春子アナウンサー）
「桜のピンクを見て、どんな気持ちになりますか?」

（前松堂 店主 前田道夫さん）
「毎年木も大きくなっていますから、きれいに咲いてくれるな～と思うね。桜の木自体に感謝かな」

（豊成春子アナウンサー）
「『花より団子』ではなく、花も団子もということで、期間限定の『苺大福』いただきます。中の白餡の上品な甘さと苺の甘酸っぱさ、みずみずしさがよく合います。河津桜を見ながらの苺大福、格別ですね」

勝浦町の河津桜は今週末ごろまで楽しめるということで、このあとは近くの蜂須賀桜も咲き始めるということです。