「出自を知る権利」を考えるフォーラム 「ゆりかご」に預け入れられた男性が思いを語る
熊本市で20日、子どもが生みの親について知る「出自を知る権利」について考えるフォーラムが開かれました。
このフォーラムは、熊本市の慈恵病院が運用する「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポストや、病院にのみ身元を明かして出産する「内密出産」で課題となっている子どもの出自を知る権利について考えようと、熊本県弁護士会が開きました。
このフォーラムは、熊本市の慈恵病院が運用する「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポストや、病院にのみ身元を明かして出産する「内密出産」で課題となっている子どもの出自を知る権利について考えようと、熊本県弁護士会が開きました。
法律の研究者や先行事例の学識者と登壇したのは、「こうのとりのゆりかご」に預け入れられ、現在、子ども食堂の運営などに取り組む宮津航一さん(20)です。
■宮津航一さん
「周りが十分に持っているものを、自分だけが持っていないというさびしさ、もどかしさ。自分の力ではどうしようもできない思いがあったと、当時を振り返って思います」
宮津さんは自らの経験を踏まえ、子どもに出自について知る選択肢を残すため、生い立ちの真実を伝えることが大切だと話しました。