×

人吉市長が語る豪雨からの復旧の現在地 被災者たちの「教訓」は

2024年7月4日 20:01
人吉市長が語る豪雨からの復旧の現在地 被災者たちの「教訓」は
人吉市・松岡隼人市長
(緒方太郎キャスター)
熊本豪雨からの復旧の現在地・教訓について人吉市の松岡隼人市長にうかがいます。
豪雨から4年が経った今、街の復旧の現在地は?

(人吉市・松岡隼人市長)
被災者の93%が再建を済まれています。逆に言うと7%の方が済まれていないので、すべての方が再建するまでしっかり支えていきたいと思っています。

(平井友莉キャスター)
4年がたち課題もある中、観光地として嬉しい話題も。7月から移住した男性が球磨川くだりの船頭見習いになりました。基幹産業ともいえる観光の現状はいかがですか?

(人吉市・松岡隼人市長)
船頭見習いとして来ていただき清流コースも復活したというのは大変ありがたく思っていますしホテル、旅館、飲食店なども再建または新たに始められていて明るい兆しが見えています。

(太郎)熊本豪雨で折れかけた心を奮い立たせ、4年間で産業も復活してきています。

(緒方太郎キャスター)
私たちが何より教訓とすべきなのは、あの日の「まさか」を「まさか」にしないことです。

■仮設住宅に住む人
「大事なものはリュックに入れて持って出ましたから免許証とか通帳とか持っていましたよ」
「主人と半分ずつ(リュックを)背負って家を出たけど10分でも20分でも早くそこを出て安心する所に逃げないと」

■災害公営住宅に住む人
「水が来てそのまま避難所に行った、何も(持ち物が)ないんですよ。防災グッズを用意しておくべきだと思いました」

(緒方太郎キャスター)
市長は、熊本豪雨の教訓をどう生かしたいですか?

(人吉市・松岡隼人市長)
私も朝マイクを握って防災行政無線で避難の呼びかけ、命を守る行動の呼びかけを行いました。
ただごとじゃないという思いで避難された方もいらっしゃいましたが、「まったく聞こえなかった」という方もいらっしゃいました。人吉市では夜~朝方にかけて雨が降る予測がされた場合、前日の夕方には避難所を開設し、高齢者等避難を発令し早めの避難を呼びかけています。

(緒方太郎キャスター)
豪雨から4年。県民の皆さんに何を伝えたいでしょうか。

(人吉市・松岡隼人市長)
現在復旧を進めていますが本当に多くの方の支えがあって今日を迎えることができています。これからも復興道半ばですが皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。

熊本県民テレビのニュース