×

熊本豪雨から4年…「復興を感じる旅」人吉・球磨が舞台の映画ロケツアー

2024年7月2日 11:38
熊本豪雨から4年…「復興を感じる旅」人吉・球磨が舞台の映画ロケツアー
人吉旅館
死者・行方不明者が69人にのぼる大きな被害となった熊本豪雨から7月4日で4年です。KKTではシリーズで被災地の今をみつめます。人吉・球磨が舞台の映画のロケツアーに密着。撮影現場を見ながら地元の人と交流する新たな「復興を感じる旅」とは。

「よーい、はいっ」

6月末。相良村で行われていたのは映画の撮影です。
作品のタイトルは、「囁きの河」。映画のテーマは、球磨川の流域を襲った熊本豪雨です。7800以上の家屋が被害を受け、死者・行方不明者は69人にのぼりました。

あれから4年。復興への歩みを進める人たちの姿を描きたいと企画された映画の制作。
プロデューサーで大学教授の青木辰司さんは熊本豪雨の前から90回以上人吉を訪れ、思いを寄せてきました。

■「囁きの河」プロデューサー・青木辰司さん
「まずはここに住む方々が、人吉がこれだけ球磨川から痛めつけられたにも関わらず、でも『球磨川大好き』、『球磨川とともに生きていく』とおっしゃっている意味は何かということを監督が深く考えてこのテーマで撮りたいということになった」

撮影の現場にはスタッフ以外にも撮影を見守る人が。
東洋大学で自然や人々との交流を楽しむ「グリーンツーリズム」を研究する青木さんは今回、被災地をまわりながら映画の撮影を見学するツアーを企画。東京から9人が参加しました。

■「囁きの河」主演・中原丈雄さん(人吉市出身)
「やっぱり人に見てもらえるのは嬉しいしやりがいがありますよ。(被災した場所の)1か所1か所をなるべく多くを見てもらえるっていうのは、とてもこの映画にとってもいいことじゃないですかね」

映画の撮影は、球磨川沿いに建つ人吉旅館でも行われました。
熊本豪雨のときには国の有形文化財に登録されていた建物の2階部分まで水が押し寄せ、1年あまり休業を余儀なくされました。

■参加者
「天候だけをみていても水害はわからないなって分かった(普段)多摩川の近くに住んでいて(水害の前は)水のにおいも違ってくるなと思う。真剣に避難することを考えていかなくてはと思った」

旅館での撮影には、女将の娘、嘉恵さんも出演者として加わります。

おすすめ
24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中