墜落の陸自ヘリ 墜落の原因「特定できず」
去年4月に沖縄県宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落し、乗っていた10人が死亡した事故。防衛省は14日、「墜落の要因は特定できなかった」とする調査結果を発表しました。
この事故は、去年4月6日沖縄県宮古島沖で陸上自衛隊のヘリが墜落し、当時の第8師団長だった坂本雄一陸将ら10人が死亡したものです。
調査結果によりますと、ヘリは第2エンジンの出力が緩やかに低下したことに続き、第1エンジンの出力も低下して高度を保てず墜落したということです。
第2エンジンの出力低下の要因はエンジン制御系統の異常による「ロールバック」という事象だと推定され、自衛隊機で確認されるのは今回が初めてだとしています。一方、第1エンジンについては要因の特定に至らなかったとしています。
■森下泰臣陸上幕僚長
「この先1人の犠牲者も出さぬ決意で事故の再発防止に全力を挙げ、飛行の安全に万全を尽くすことをお誓い申し上げます」
防衛省は点検の回数を増やし「ロールバック」への対応について周知・徹底するなどの再発防止策を取った上で、飛行を全面的に再開するとしています。