「熊本県内でも震度6弱・死者120人想定」南海トラフ地震臨時情報 巨大地震に注意
8日午後4時43分頃、日向灘を震源に発生した地震。
宮崎県で最大震度6弱を観測し、熊本県内の広い範囲で最大震度4の揺れを観測しました。
気象庁は、大規模地震が発生する可能性が平常時と比べて相対的に高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意」を初めて発表しました。
地震の影響でJR熊本駅では、九州新幹線が一時運転を見合わせました。
■大阪へ帰る新幹線の利用客
「午後5時4分の新幹線なんですけど…」
Qまだ動かなさそうですけど?
「待っています」
熊本県防災センターでは、地震発生直後から職員が24時間体制で情報収集を続けています。
県によりますと今回の地震で八代市で50代の女性が避難中に足首をけがしたほか、玉名市で70代の女性が自宅で転倒し大腿骨を骨折する重傷を負いました。
■県危機管理防災課・有田知樹審議員
「5普段からの備えに加えて非常持ち出し品の確認や避難場所・経路の確認、報道はじめさまざまな情報収集を気にかけてほしい」
県は、九州知事会と連携して職員の派遣や物資の輸送を検討するということです。
一方、熊本市は「災害警戒本部」を設置。九州市長会の要請で、8日夜、宮崎県庁に職員3人を派遣しました。
熊本地方気象台は、地震への備えを改めて確認するよう呼びかけています。
南海トラフ地震が発生すると熊本県内では…
■想定震度
▽8市町村で震度6弱
宇城市、阿蘇市、高森町、山都町、多良木町、あさぎり町、湯前町、水上村
▽他の地域も県内全域で震度5弱以上の揺れ
■津波の高さ予想
▽天草市で最大4m
▽他の沿岸の市町村で2~3m台
■被害想定
▽死者120人
▽けが人7500人
▽建物の全半壊7万4800棟
今回発表された“巨大地震注意”は「新たな大規模地震が必ず起きる」という情報ではありません。
ただ、平常時より地震が起きる可能性は高まっています。
部屋の家具を固定する、備蓄食品の賞味期限を確認するなどして「もしも」に備えて下さい。
また津波警報や緊急地震速報が出た時どんな行動をとるのか確認しておきましょう。