「青信号と思い込んでいた」熊本市電が赤信号で電停を出発 隣接する車両基地に進む
熊本市交通局によりますと、5月2日午前6時半頃、上熊本電停で、出発時刻になったため健軍町に向けて出発した電車が、本来進む方向ではなく、隣接する車両基地の方に進みました。運転士がブレーキをかけ、約9メートル進んだところで停止しました。乗客4人と乗員2人にけがはありませんでした。
当時、信号が赤で、進行方向を切り替えるポイントが進むべき方向に切り替わっていなかったということです。熊本市交通局が、きのう九州運輸局に報告したところ、衝突する可能性もあったことから報告対象のインシデントであると指摘されました。
赤信号で発車したことについて運転士は、「青信号になったと思い込んでいた」と話しているということです。また信号は、運転士が無線で連絡すると事務所が切り替えますが、運転士からの連絡を受けた事務所の担当者が切り替えていなかったということです。
熊本市交通局は、関係職員の再教育や全職員に対する適切な処置の周知徹底、発車時の信号と切り替えポイントについて無線と指さしによる確認の徹底を行うと話しています。