【異例】熊本市電追突事故受け国が交通局に「警告書」現場手前のレールにはオイルが
25日朝、熊本市中央区の市電の電停で、停車中の市電に後続車両が追突しました。7人が病院に搬送され、このうち2人が肋骨などを折る重傷です。
熊本市交通局によりますと、25日午前8時半ごろ、「熊本城・市役所前」電停で停車していた車両に後続車両が追突しました。2台計57人の乗客のうち、後ろの車両の6人と前の車両の運転士、計7人が病院に搬送されました。このうち乗客の50代の女性と30代の男性は肋骨やわき腹の骨を折る重傷です。
電停に車両が停まっている場合、後続車両は5メートル手前で停車する決まりで、運転士は、ブレーキをかけたものの減速できず、別の緊急ブレーキでも止まらなかったということです。そして、追突現場の手前のレールにはオイルのようなものが付着していたことがわかりました。
交通局は「重大事故」として国交省九州運輸局に報告し、運輸局は交通局の交通事業管理者に対し異例ともいえる「警告書」を手渡しました。市電の水道町と辛島町の間は26日の始発から運休し、以外の路線で折り返し運行をしています。