耐震不足が指摘され、建て替えの基本構想が示されている熊本市の本庁舎にある中央区役所について、熊本市が移転場所を花畑町別館跡地にする方針を固めたことがわかりました。

熊本市は6月、市庁舎の建て替えについて、本庁舎を｢桜町エリア｣に移転する案を市議会に示していました。また中央区役所は、ビルの高さによる景観への影響やまちづくりの観点から、本庁舎と分け、花畑町別館跡地か、現在の庁舎の隣にある市の駐車場の敷地のどちらかに建設する案を示していました。そして熊本市が8日、中央区役所を花畑町別館跡地に建設する方針を一部の市議に伝えたことが分かりました。

熊本市の試算では、本庁舎とあわせた概算の事業費は、市の駐車場の敷地の場合が約629億円、花畑町別館跡地の場合が約616億円となっています。合併推進債を活用するなどした場合、市の負担額は、それぞれ約263億円と約255億円で、花畑町別館跡地の方が負担が少ないとしていました。

熊本市は7月16日に開かれる市議会の特別委員会で方針を示し、8月中に本庁舎と中央区役所の建設地を決める方針です。また、関連する予算を9月市議会に提案する予定です。