【内密出産】石破首相「法制化できないか政府内で検討」熊本市の慈恵病院が運用
病院にのみ身元を明かし匿名で出産する内密出産は、全国で唯一、熊本市の慈恵病院が運用しています。国は2022年、内密出産に対応する自治体や病院向けのガイドラインを公表しましたが、法整備には慎重な姿勢を示していました。
17日の参議院予算委員会で石破首相は、内密出産について、法のもとで運用されているドイツの事例を政府内でよく研究したいという考えを示した上で、次のように述べました。
■石破首相
「赤ちゃんの人権をどうやって守っていくのかということを専一に考えた場合に、いろんな法律の組み立て方はあるんだろうと思っております。赤ちゃんの権利、人権を最大限に重んじる法体系ができないか、政府部内でそういう観点から検討をさせたいと思っております」
石破首相はこのように述べ、内密出産について法制化できないか、検討を行う考えを示しました。
慈恵病院の蓮田健理事長は、KKTの取材に対し「首相の言葉は積極的ではないものの、否定されずに取り組もうとされる姿勢はありがたく心強く思います」とコメントしています。