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城下町エリアや白川公園も候補 熊本市庁舎の移転先アンケート

2023年12月19日 18:02
城下町エリアや白川公園も候補 熊本市庁舎の移転先アンケート

耐震不足が指摘され、建て替えを前提に議論が進む熊本市庁舎について、熊本市は19日、市議会の特別委員会で市民アンケートの結果を公表しました。移転先については、繁華街のほか、白川公園も候補にあがっています。

熊本地震の後に耐震不足が指摘された熊本市庁舎。熊本市は有識者会議を設置し、2年余り議論を重ねた結果、今年6月、建て替えを前提に進める方針を決定しました。現在も協議が続いています。

19日の市議会特別委員会で、熊本市は新たな庁舎の建設に向け今年9月に行った市民アンケートの結果を公表しました。
約6500人を対象に、庁舎に何を求めるかを聞いた質問で、最も多かったのは▼地震や災害に強い復旧の拠点であること。次いで▼交通の利便性が高いこと、▼デジタル技術の活用で早くて快適な行政サービスが提供されることなどがあがりました。

一方、現在の庁舎を訪れる際に不便に感じたこととして最も多かったのが、▼駐車場や駐輪場が別棟で移動が大変という意見。他には▼窓口やエレベータの待ち時間が長いことなどがあげられました。

また庁舎を訪れる際、近くの商業施設に立ち寄るかを聞いた質問では、65.4%が「立ち寄っている」と答えています。

新たな庁舎を街なかの賑わい創出に活用したい考えもある熊本市。特別委員会では、民間企業を対象とした移転先などに関する聞き取り調査の中間報告も行われました。

民間企業からは、移転先として▼手取本町や桜町・花畑地区などの「城下町エリア」のほか、▼白川公園が提案されています。

城下町エリアは利便性の高さやにぎわい創出が期待できますが、地権者との調整などで工事までに時間がかかる可能性があります。一方、白川公園は、災害時の「指定緊避難場所」になっているなど課題もあります。

熊本市は、来年度の当初予算には経費を盛り込みたい考えで、来年2月議会までに具体的な候補地を示す方針です。

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