「実績ないのに架空の名で…」旅行助成事業で不正受給 10施設で計570万円超
熊本県の旅行助成事業で県内の10の宿泊施設が助成金など計570万円あまりを不正に受給するなどしていたことが分かりました。不正な受給があったのは、県が行った旅行の助成事業「くまもと再発見の旅」です。
県によりますと、阿蘇市にある宿泊施設は、2021年3月から2023年10月の間、助成金や宿泊者向けに付与される電子クーポンについて、宿泊の実績がないにも関わらず架空の名前で請求し、計約252万円を不正に受給していたということです。
また9つの宿泊施設では、旅行者に付与される電子クーポンを現金と引き換えたり、宿泊代金の割引に充てたりするなどの不適当な利用が計約320万円あったということです。県はいずれの施設名も公表しておらず、全額返金していることから、刑事告訴は行わないとしています。
県の担当者は「今後、助成事業を行う際には不適切な利用が行われないために、利用規約の周知の徹底を図りたい」と話しています。