世界的需要に対応 半導体製造装置の新工場 砺波市に完成
富山県内に製造拠点をもつ半導体製造装置メーカーの新たな工場が砺波市に完成しました。世界的に半導体需要が高まる中、生産や開発の強化を図るとともに地元での雇用拡大を進める方針です。
完成したのは、東京の半導体製造装置メーカーKOKUSAI ELECTRICの工場です。
18日に開かれた式典には、関係者100人以上が出席し、完成を祝いました。
会社は半導体に薄い膜をつける成膜装置の開発・製造で世界トップシェアを誇り、このほか県内では、富山市にも生産・開発の拠点があります。世界的な半導体需要の高まりに対応するため2030年度までに生産能力の倍増を目指すとしています。
金井史幸社長
「将来に向けて旺盛な半導体需要に応えていくためには、ここを大きな生産拠点として拡充していって、(富山事業所とあわせて)強固な開発生産体制を築いていく」
砺波工場への投資額はおよそ240億円で、県の立地通商課は、「近年県内に進出した企業の中では、大規模な投資額」としています。砺波工場では、地元からの雇用を含めて従業員は、まずはおよそ150人体制で生産をスタートし、今後、およそ500人まで増やしていく計画です。
金井史幸社長
「この地域の活性化に我々が貢献できれば大変幸せなことだと思う。北陸地区の新たな人材を呼び込んでより発展していきたい」
砺波工場の稼働は来月の予定です。