2022年、富山市立北部中学校の女子生徒が自殺したことに対し、遺族が求めていたいじめが原因かどうかの再調査について、富山市は26日、「行わない」と発表しました。

富山市　前田一士企画管理部長
「地方公共団体の長による調査、いわゆる再調査の実施を行わないという判断を下しました」

2022年11月、富山市立 北部中学校に通っていた当時3年生の女子生徒が自殺したことを受けて、市の教育委員会が設けた第三者委員会は、2023年まとめた調査報告書で、いじめがあったことは認定した一方で、自殺した原因とは考えられないと結論付けました。

遺族側は「調査は不十分であり、別の組織による再調査が必要」だと市に対して求めていました。

これに対し、市は26日、調査報告書と、遺族からの訴えを検証した結果、再調査は行わないと判断したと発表しました。

発表では「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」に基づいて判断したとしたうえで、再調査について判断するまでの間に、新しい重要な事実が判明したという報告や指摘がないこと、などをあげています。

遺族の代理人弁護士は「大変残念だ。今後については遺族と相談して考えていきたい」とコメントしています。