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「地震でカニかご流された」新湊漁港でカニの初競り 水揚げは例年の4分の1程度

2024年1月9日 14:22
「地震でカニかご流された」新湊漁港でカニの初競り 水揚げは例年の4分の1程度
地震により被害を受けた射水市の新湊漁港で9日、2024年初となるカニの競りが行われました。しかし、カニ漁に使う“カニかご”が津波で流された打撃は深刻で、今後の水揚げに影響がでる恐れがあります。

岡川春樹記者
「新湊漁港では恒例の昼競りが行われています。しかし、9日水揚げされたカニは例年の4分の1以下。場内は空いているスペースが目立ちます」

2024年初となる昼セリに並べられた赤々としたベニズワイガニ。ほぼ平年並みの浜値で競り落とされましたが、その数は、例年よりも大きく減っています。カニの競りは元々4日から始まる予定でしたが、2024年は9日にまで延期され、漁に出た船も1隻だけでした。その理由は…

岡川春樹記者
「こちらがカニ漁で使われる『カニかご』です。大きさは1つ60センチほどあります。これらと同型のものが、津波の影響で沖に流されたとみられるということです」

1日の能登半島地震によって発生した津波。

新湊漁業協同組合などによりますと、複数の漁業者が海に仕掛けていたカニかごのほとんどが、浮きやロープごと津波に流されたということです。残されたカニかご1つで9日、漁に出た漁師は…

翔冠丸 尾山憲治さん
「海の中の道具が見当たらないので、他の船も商売したくてもできない状態。(カニかごは)1つ1万円以上。それにロープとか入れたら結構値段は(高い)」

新湊漁協によりますと漁港では、地震により、トラックやフォークリフトが出入りする道路に段差や亀裂が入ったほか、液状化現象により地中の水道管から漏水する被害がでたということです。
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