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「水揚げしないと給料出ない」地震被害の定置網復旧急ピッチ 富山・水橋漁港

2024年2月8日 12:00
「水揚げしないと給料出ない」地震被害の定置網復旧急ピッチ 富山・水橋漁港
能登半島地震で港の施設に被害が出ている富山市の水橋漁港では、3月のホタルイカ漁解禁に間に合うよう、関係者が定置網の復旧を進めています。清水記者のリポートです。

清水万梨子記者
「水橋漁港では、地震によって壊れてしまった定置網の復旧作業が行われています。網を固定するために、いかりの代わりとして使う石が運ばれていきます」

1月1日の地震により水橋漁港では、施設や漁具への被害が相次ぎました。

このうち定置網は、破れたり固定するための重りの石が失われたりして、5つ全て壊れました。

地元特産の春の味覚、ホタルイカは3月1日に漁が解禁されます。

解禁日に間に合わせようと、8日までに2つの網を修復しました。

さらに漁港では8日朝、関係者らが定置網を設置する重りの石を船に乗せ、沖の漁場へ向かいました。2隻の船が1日、4から5往復して石を運んでも、ひとつの定置網につき2週間以上かかるということです。

水橋漁民合同組合 安倍久智組合長
「みんな身体のほうは、だいぶん疲れたまってきてますけど、水揚げしないと給料出ないんで、みんな頑張ってます」

組合は定置網を2月中にもう1基、3月中には残り全てを復旧させたい考えですが、全ての復旧費用は7500万円ほどかかるとみています。

一方、地震で断水した荷さばき施設はこれまでに氷は作れるようになったものの、施設の損傷が激しくまだ再開できないということです。

安倍久智組合長
「とりあえず、うちの資材倉庫を改装して、そこを仮の荷さばき場として、3月1日に向けて今やっています。いろんな人の協力があって、なんとか漁を再開できたし、その人たちのためにも早いこと(ホタルイカを)水揚げして、みんなに食べてもらいたいなという思いはあります」
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