被災地に勇気届けたい 楽天・青野拓海選手 プロとして第1歩踏み出す
地震の被害が大きい氷見市からプロ野球の新人選手が、被災地への思いを胸に新たなスタートを切りました。
1月6日。宮城県にあるプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの「泉犬鷲寮」に入寮した氷見高校の青野拓海選手。
元日の地震発生からわずか5日後の入寮でした。
青野選手
「(氷見市内の)祖父母の家で寝ていたら急に揺れて、2日の朝まで避難所で一晩過ごしました。自分の地元の氷見とかだけではなく、石川県はもっとひどい状態にあると思うので、勇気とかを自分が届けられるように頑張りたいです」
10日からは新入団選手8人が揃い、新人合同自主トレが始まりました。
高校時代の投手ではなく、内野手としてプロへ挑戦する青野選手の背番号は「68」。
初日は、キャッチボールをしたりノックを受けたりするなど精力的に練習に取り組みました。
新人恒例の誰が一番長く走れるかを競う「シャトルラン」では、ケガで別メニューの選手を除く7人で争いましたが、青野選手は7人中6位、99回でリタイアしました。
一方打撃練習では、マシン相手のバッティングに汗を流し、およそ10分間と短時間ながら快音を響かせていました。
10日は、今シーズンから新たに指揮を摂る今江敏晃新監督が視察に訪れました。
今江監督
「1月1日に能登の震災があって被災された方たちがいて、新人の青野もその中の一人でもありますし、我々イーグルスは東日本大震災があって使命を持って今までやってきましたし、ここから少しでもパワー、力を送れるようにやっていきたい」
青野選手が入寮のときに大量に持ってきた物が…。
青野選手
「氷見のはとむぎ茶です。地元の味を忘れないために持ってきました」
氷見市の名産品「はとむぎ茶」1年分を持ち込んだ青野選手。
地元の期待を受けてプロ野球選手としての第1歩を歩み始めました。
青野選手
「氷見のはとむぎ茶飲んで頑張ります!」