米どころ富山でも品不足 新米も「値上げ」や「購入制限」
全国で問題となっているコメの品不足についてです。富山県内では、早生品種の新米の販売が始まりましたが、値上げや購入制限といった対応をとる店舗も出ています。
立山町の小売店です。
この店では29日から新米「てんたかく」の販売を始めましたが、供給がひっ迫しているとして値上げに踏み切るとともに、購入できる数に制限を設けています。
シマヤ立山店 豊田悟副店長
「2023年のスタートと比べて(価格が)3割以上も上がっている。供給がひっ迫しているということで例年より販売数が少ないのが現実で、できれば1人でも多くのひとに販売したいということで苦渋の決断にはなるが、1家族に1つとした」
吉田颯人記者
「一方、こちらのお米コーナーでは、新米ではなく、去年収穫されたお米が多く並んでいるんですが、ご覧のように在庫がかなり少なくなっていまして、中には全く商品がない棚もあります」
店では8月中旬ごろからコメを買い求める人が急激に増えているということです。
また、地震や台風など災害時の備蓄用として、おかゆやパックご飯を買い求める客も増えているということで、一部では品切れ状態になっていました。
関東地方に住む娘に「お米を送ってほしい」と頼まれたという女性は。
「コシヒカリが欲しくて来たんだけど…。自分らの分も欲しいけど、一家族1つしか買えないから…どうしようもないね」
この店では、9月中旬ごろまでに新米の「コシヒカリ」の入荷を予定しているということで、一日も早く安定して供給できる日が来れば、と期待を寄せていました。
シマヤ立山店 豊田悟副店長
「少しずつお米の販売量が増えることで、消費者が安心して購入できる日が来てほしい」