【国交省】下水道管の全国特別重点調査 富山県内の対象は
埼玉県で発生した道路陥没事故を受け、国土交通省は設置から30年以上経過した大規模な下水道管の特別重点調査を全国で実施します。
KNBの調べでは、少なくとも県内4つ市で合わせておよそ20キロメートルが調査対象となることがわかりました。
ことし1月、埼玉県・八潮市で発生した道路陥没事故をめぐっては、下水道管が腐食し破損したことが原因とみられています。
国土交通省は同様の事故を防ぐため、事故後に実施した緊急点検に加え、さらに全国の下水道管において特別重点調査を行う考えです。
調査には予備費およそ99億円を投じ、対象を前回より拡大して行います。
調査の対象は直径2メートル以上で、設置してから30年以上が経過している古い管です。
およそ500の自治体に対し遅くとも1年以内に報告するよう求めています。
このうち、埼玉県で事故が起きた現場と似た構造や腐食しやすい場所などについては、優先的に調査を実施し、夏ごろまでに報告するよう求めているということです。
KNBのまとめでは、県内で調査の対象となるのは少なくとも富山市、高岡市、射水市、南砺市の合わせておよそ20キロメートルです。
いずれの市も調査の日程などはまだ決まっていないとしています。
このうち富山市は上野新町と下新町に優先調査対象の管が合わせておよそ400メートルあるということです。
立山町・上市町・舟橋村の下水道事業を担う中新川広域行政事務組合は調査対象を確認中としています。
そのほかの市と町は対象となる下水道管がありませんでした。