名工の「なまこ壁」 砺波市の小学校で児童が補修に挑戦
明治から昭和初期にかけて活躍した県出身の左官職人が手掛けた「壁」が砺波市の小学校に保存されています。
児童がきょう、この壁の補修に挑戦しました。
砺波市の出町小学校で、児童が磨いていたのは、しっくいで作られた「なまこ壁」。
この壁は、左官道具で絵を描く、こて画の名工として知られた射水市出身の竹内源造がおよそ100年前に手掛けたものです。
砺波市内の呉服店の土蔵に使われていたものを、1999年に学校を新築する際に移設しました。
設置から25年が経過し、くすみなどが見られたことから6年生の児童がきょう、竹内源造の孫弟子にあたる左官職人の指導のもと補修に挑戦しました。
「本当は雑巾とかで拭くと思っていたけど、粉をかけて手で拭く作業とは知らなくて驚きました」
児童らは、慣れない作業に苦戦しながらも細かな部分まで丁寧に磨き上げていました。