今度は高岡市で 古城公園の堀にもアリゲーターガー
5月に富山市の水たまりで、特定外来生物のアリゲーターガーが捕獲されたニュースをお伝えしました。
そのアリゲーターガーが今度は高岡古城公園にもいることが分かりました。
濁った水の中をゆっくりと泳いでいるのは、ワニのようなとがった口先が特徴的な魚。
専門家によりますと、北米原産の特定外来生物「アリゲーターガー」です。
吉田颯人記者
「アリゲーターガーはここ、高岡古城公園の堀で撮影されたということです」
発見したのは近くに住む30代の女性で、6月1日の午前10時すぎに高岡古城公園の周りを散歩中に撮影したということです。
発見した女性
「ヒレも特徴あるのと、口もコイとは明らかに違っていて、びっくりしたのと、県内であまり時間たっていないのに2件目って思うと…」
特定外来生物に指定されているアリゲーターガーは5月、富山市内の水たまりでも発見されました。
KNBに寄せられた映像では、口先とヒレの模様が特徴的な魚がゆっくりと泳ぐ姿が映像に捉えられていました。
誰かが放したものとみられていてその後、魚津水族館の職員によって捕獲されました。
魚津水族館 不破光大学芸員
「日本の生物を食べて大きくなるって考えると、いるべきではないですよね。許可を取った人は水槽で飼ってください、屋外じゃなくて…」
アリゲーターガーは、魚津水族館で標本として展示され、今回撮影した女性も実際に見に行ったといいます。
発見した女性
「前の週に、魚津水族館で富山市で捕まえたアリゲーターガーが展示されているのをちょうど見ていたので、口がとがっているし全長も大きいし、ちょっと怖いなって印象が一番でした」
KNBには、女性のほかにも、古城公園の堀でガーを見たという情報が写真とともに寄せられました。
11日、記者も現地を取材してみたところ…。
吉田颯人記者
「いたかも。いたかも。これじゃないですか? ガーのような魚が泳いでいます…すごい、めちゃくちゃ大きい」
体長1メートルをゆうに超える大きな魚を発見!
しかし魚津水族館の不破学芸員によるとこれは「ガー」ではなく「アオウオ」というコイの仲間ですが、こちらも外来種です。
堀には2023年から条件付き特定外来生物になった「アカミミガメ」など野外への放出が法律で禁止された外来生物が多くいることがわかりました。
公園の管理事務所は外来生物を決して堀に放さないようにと看板を立てて、注意を呼びかけています。
高岡古城公園管理事務所の担当者
「去年の法律改正もあるので、カメとかいますので明らかに誰かが(捨てたと思う)悪意があるのかは別だが…、皆さんの公園ですから、いらんようになったから捨てるのはどうかと思う」
高岡市は「職員がパトロールを行い公園の堀にアリゲーターガーがいるか確認を進めている」としています。
古城公園にはいろんな魚や生物が生息していますからね。
外来種は生態系に被害を及ぼす可能性がありますので、決して野外に放さないでください。