【山口天気 夕刊11/5】一気に晩秋らしい肌寒さへ…深まる秋に合わせて服装選びを 今週後半は紅葉を加速させる冷え込みも
●晩秋の冷たい空気流入へ あす6日(水)は最高気温で20度に届かない所多数
●木~金曜と朝晩は1桁の気温の所も多い 一段と強い冷え込みで紅葉は加速へ
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きょう5日(火)の県内は、晴れたり曇ったり、まずまず穏やかな天気が続きましたが、レーダー観測では、日本海の沖合に気圧の谷の雨雲が点在しているのが確認できます。この雨雲は、特に大きくまとまる雰囲気はないものの、今夜から、あす6日(水)朝にかけては日本海沿岸部に少し雨雲がかかり、にわか雨の可能性もあるため、空模様の変化に、ご注意下さい。
この雨雲は、今、大陸から迫りつつある晩秋の冷たい空気の前面で発生しているものです。
あす6日(水)は気圧の谷が東に去って、高気圧が、西日本に張り出してくることで、晩秋の冷たい空気が県内に流入へ…気圧配置としては、西に高気圧、東に低気圧、等圧線が縦じま、と「西高東低」冬型にもなってきます。
冷たい北風とともに、気温の上がり方は鈍くなり、あす6日(水)は最高気温で20度に届かない所が多い見込み。さらに、木曜日、金曜日と、朝の気温が市街地でも1桁の所も多くなってきます。グッと秋の深まりを感じる肌寒さに対して、上着等の準備など、もう1段階、深まる秋の装いを心がけて頂きたいと思います。
ちなみに、紅葉は、気温が8度以下の日が増えると色づきが始まり、5度以下の日が出てくると一気に色づきが進むと言われます。寒さへの対策はシッカリ行いつつ、紅葉を加速させる冷え込みには期待を高めていきたいところです。
現在、県内では、寂地峡のほか、漢陽寺、そして大寧寺も、ほんのり紅葉の色づきが始まった模様です。今後の冷え込みにより、日に日に進む色づきに注目していきましょう。
あす6日(水)の県内は、朝は北部沿岸では少しにわか雨の心配がありますが、日中は曇ったり晴れたりの天気。夕方頃はしっかり晴れる所も多い、とみています。日ざしは届いても、北から冷たい空気が流れ込むことで、最高気温は20度に届かない所がほとんどで、上着などが活躍。また、夜は朝より冷え込みが強まっていきそうです。
今週は、木~金曜日と市街地でも最低気温が1桁となる、一段と強い冷え込みとなる予想で、これにより、いっそう紅葉の色付きが加速していきそうです。週末は日本の南を通過する低気圧の影響で雲が広がりやすく、九州や四国に広がる雨雲が県内まで届くかが微妙なところですが、仮に雨が降っても、降る量は、ごくわずか、とみています。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)