【山口天気 夕刊3/24】快晴でも“霞む空”に…あす25日(火)~26日(水)にかけて濃い黄砂漂う サクラ開花促す暖かさのあと週末は気温急降下にも注意

●黄砂迫る…あす25日(火)~26日(水)と県内は霞む空に
●初夏の暖かさが水曜まで続く
●木~金曜は強い雨風の時間も 雨を境に週末にかけては再び冬服活躍の寒さ
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週末から全国的に一段と暖かさが増し、いよいよサクラ開花前線も始まりました。23日(日)の高知、熊本を皮切りに、きょう24日(月)は長崎、鹿児島、宮崎、そして東京でサクラ開花が発表され、県内でのサクラ開花も間もなく、というところです。
一方で、春の便りとともに、これから春の厄介者…「黄砂」の飛来が心配な見通しです。気象衛星画像で、きょう24日(月)に県内付近を通過した気圧の谷の雲の後ろ側で、黄土色に映る部分に注目です。これは週末に大陸で巻き上がった黄砂が飛来しつつある様子を示すものです。
その黄砂が今夜にも西日本に到達。あす25日(火)にかけて、西日本から東日本、東北方面にも広がる見通しです。その中でも県内など西日本はやや濃度の濃い黄砂にもなる、とみられます。
大陸で観測した黄砂は、見通しが2キロを下回るような「大規模」クラスとなっていた所もありました。
県内に飛来する頃は少し薄まるものの、それでも「中規模」クラス…景色はシッカリと霞んで、車や洗濯物などへの付着が心配なレベルにはなる見込みです。
また、今はまだ花粉シーズンでもあり、黄砂も加わってのアレルギー症状の悪化なども注意が必要です。お出かけの際はマスク着用や部屋の空気の入れ替えも最小限にとどめるなどの対策を、入念に行う心がけをお願いします。
黄砂は、あす25日(火)をピークに、あさって26日(水)も漂う見通しです。その間、空模様は日ざし十分で、山口市内では日中の気温が再び25度に届く「夏日」の可能性もあるなど、サクラの開花を促す、季節先取りの「初夏」の暖かさが続きます。
あす25日(火)にかけて、目立った雲のない快晴の空となる時間が多いですが、やや規模の大きい黄砂の飛来で、青空ではなく白く霞む空が続くでしょう。日ざしはタップリのため季節大幅先取りの暖かさは続き、山口市内などで最高気温が25度に届く「夏日」の可能性も…春を飛び越して初夏の陽気が続きます。
まだまだ花粉が連日、かなり多く飛んでいて、ヒノキ花粉の飛散も一気に増えてきました。そこに黄砂も加わってきます。症状の悪化に十分気を付けて、お過ごしください。
あさって26日(水)もよく晴れるものの、引き続き黄砂が漂い、霞む空が続きそうです。
木曜日から金曜日は低気圧や前線の通過でやや強い雨、そして強い風を伴うことも。
この雨を境に季節先取りの暖かさから一転、週末に向けてガクッと気温が下がり、まだ冬物の服が活躍します。
急激な気温変化にも、この先、十分注意が必要です。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)