【絶滅危惧Ⅱ類】ヤマグチオオサンショウウオを守る!向津具小の児童が産卵地で卵を採取・山口県長門市
絶滅の危険性が高まっているヤマグチサンショウウオを保護する活動の一環として、長門市の小学生がきょう、その産卵地から卵を採取しました。
黄色い尻尾が最大の特徴…ヤマグチサンショウウオです。環境省は絶滅危惧Ⅱ類に指定し保護を呼び掛けています。
長門市の向津具(むかつく)小学校では、2年前からヤマグチサンショウウオを保護する活動を続けていて、今回初めて子どもたちが、産卵地に出かけて卵を採取する授業が行われました。産卵地は、山からの湧き水がたまっているところですが、子どもたちは卵をなかなか、見つけることができません。
すると…。
「あ、あった、あったー」
見つかりました。ヤマグチサンショウウオの卵です。
ヤマグチサンショウウオは普段は陸地で生活していますが、産卵のときに、水辺に下りて卵を産み付けるということです。
卵は数か所で見つかりましたが、子どもたちはこのうちの1つだけ学校へ持ち帰ることにしました。卵をふ化させ、飼育し、より多くの個体を山へ帰す目的です。
「私たちが育てて元気にしてあげたい」
「命を預かる人として大切に育てていきたいと思います」
3月ごろ、卵がふ化したあと、子どもたちがエサやりなどを行って、命の尊さ、ふるさとの自然の豊かさを学ぶということです。